宝くじの運営は地方自治体!宝くじの購入で社会貢献できる?

宝くじの運営はすべてみずほ銀行が担っていると思っていませんか。

また、宝くじの購入がギャンブルだという負のイメージがあり、購入を避けている人は。

宝くじの販売元やその意図を知れば、今まで抱いてきたイメージと異なることがわかります。

この記事では宝くじの運営を担っている場所とその歴史をさかのぼり、宝くじが発売されている意味を探ります。

この記事を読めば宝くじに対するイメージも変わり、購入した後の気持ちの持ち方も理解することが出来るようになります。

宝くじの運営は地方自治体が行っている

宝くじの運営はすべて地方公共団体が総務省の許可を得て運営しています。

したがって、国に許可された公営のギャンブルとなります。

宝くじと同様、あるいは似た行為を一般の人が許可なく行うことは法律によって厳しく取り締まられています。

宝くじは地方自治体が販売元となり、企画を地方議会に通します。

その後、地方自治体は事務作業をみずほ銀行に委託することになります。

すべての宝くじの収益は地方自治体に納められるのです。

販売の事務を担うのはみずほ銀行

地方自治体から委託された宝くじの業務を担っているのはみずほ銀行となっています。

みずほ銀行が担っている業務は、「宝くじ券の作成」、「広告宣伝」、「宝くじ券の配送」、「当選券金の支払い」、「抽選券・当選券の発表」、「売りさばき」です。

みずほ銀行は宝くじの販売に関する多くの業務を表立って行っています。

そのため、消費者の中には宝くじの運営がみずほ銀行によって担われていると思っている人もいます。

宝くじの売り上げ内訳

宝くじを販売して得られた収益はすべてみずほ銀行から運営側である地方自治体に納められます。

公式ホームページによれば、実際に納められる収益の割合は売り上げ全体の38.2%ほどです。

残りの61.8%はすべて運営のための経費などに利用されています。

その内訳は1.3%が広告宣伝、14%が印刷経費や売りさばくための経費など、そして46.5%が当選金となり当選者に渡されることになります。

平成30年度の販売実績が8,046億円となっているので、当選金は3,745億円、そして地方自治体が受け取る収益が3,071億円になっています。

収益金は地方自治体の社会貢献に使われる

地方自治体が受け取った収益金はすべて各地方の社会貢献のために利用されます。

地方自治体の発表によれば、高齢化少子化対策、防災対策、公園整備、教育及び社会福祉施設の建築改修などに使用されています。

地方のインフラ設備が整備されていたり、福祉施設が増築されているのは宝くじの収益による部分が大きいのです。

地方自治体は宝くじの収益を地方創生のために無駄にすることなく使用しています。

震災に見舞われた地方の復興に役立てている

上述したように収益金は防災対策の用途としても利用されています。

各地方自治体では、予測不能な震災に対する準備もしています。

しかしそれでも甚大な被害を与えるのが余地が不可能な震災です。

震災に見舞われて、甚大な被害を受けた地域は復興のために多額のコストをかける必要が出てきます。

足りない資本を確保するために宝くじを発行する場合もあります。

例えば「東日本大震災宝くじ」は復興のために販売された宝くじです。

復興のために震災の名前を冠しているため、消費者も購入の意味を知ることが出来ます。

宝くじの購入は復興支援のためでもあるのです。

宝くじはそもそも地方財政の資金調達が目的

宝くじが地方自治体によって担われ、地方公共事業に使われていることは上述した通りです。

実は宝くじはその始まりから公共の事業のために開発された事業なのです。

宝くじの歴史は江戸時代にさかのぼる必要があります。

江戸時代にはじめて発行された宝くじの収益は老朽化した寺や神社の修繕費を集めるために使われました。

つまり、江戸時代から現在に至るまで続いている宝くじはすべて公共事業を行うための資金調達が目的だったのです。

宝くじはギャンブルではない

法律上では公営ギャンブルという位置づけになっていますが、これまで説明した通り宝くじは公共事業への資金調達という面が色濃く存在しています。

そのため、他の競馬や競輪などの公営ギャンブルとは異なっています。

カジノやその他非合法なギャンブルのように胴元がすべて儲けるような仕組みにはなっていません。

また、勝者と敗者が色濃く生まれるわけでもありません。

さらに宝くじは1等などの高額当選の確率は天文学的な数字になるほど低く、勝った負けたのギャンブルとは実感としても異なる人が多いでしょう。

宝くじの購入は寄付や募金と考えることもできる

宝くじの購入はお金を稼いだり、一攫千金のためではなく寄付や募金と考えることもできます。

他の公営ギャンブルと異なり、宝くじは確率も低く他の人との競い合いではないためギャンブル性は低くなっています。

他の公営ギャンブルで一般的に言われているギャンブル依存症ですが、宝くじに関してこの議論が行われることはありません。

ギャンブル性が低いという点と、社会貢献でもあるという点が重なってこのようなイメージとなっているのでしょう。

宝くじの購入は夢を買うこと

宝くじが現在でも多くの人に人気があるのは、高額当選をした時の夢をみることが出来るからでしょう。

実際にほとんど当たることがないということはわかっているのですが「もしも当たったら」という、想像が毎日を楽しい気分にさせてくれるのです。

外れてしまったとしても、そもそも確率の低い当たるはずのないものだということで諦めることができます。

また、宝くじの購入が地方創生や再生のための寄付や募金だと考えれば気持ちもよくなります。

宝くじはネットからでも簡単に購入が出来るようになりました。

寄付や募金と考えて、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。